建設・建築下請け業の日報・報告書・請求書を、現場ノートで一画面に集めた開発事例
手書きの日報をFAXで送り、月末にExcelで請求書を作り直す。その二重手間を、スマホから入力した日報データが請求書まで自動でつながる仕組みに変えた開発事例です。
日報作成・転記時間(月間)
60時間→15時間月間
報告書作成時間(月間)
20時間→3時間月間
材料発注漏れ件数
月数件→ほぼゼロ

Story 01
現場監督・一人親方のある一日
- 1
07:00
現場到着前に昨日の日報を思い出しながら手帳を見返す。書き忘れた作業内容を補完しようとするが、記憶が薄れていて曖昧なまま
- 2
08:00
朝礼後、職人への作業指示を出しながら材料の残量を確認。発注が必要な品目をメモ帳に書き留めるが、昼の忙しさで確認を忘れることも多い
- 3
12:00
昼休みに事務所から「日報まだですか」と電話。手書きの日報用紙を探しながら昼食をとる。FAXを送るために事務所に立ち寄る必要があり、現場を離れることになる
- 4
15:00
工程の遅れが発生。元請けへの報告のため現場写真を送ろうとするが、スマホのカメラロールに先週・先々週の写真が混在しており、該当する写真を探すだけで10分以上かかる
- 5
17:30
現場作業終了。片付けをしながら翌日の段取りを頭の中で整理。工程表は事務所のExcelにあるため、外出先では確認できない
- 6
21:00
帰宅後、テーブルの上でExcelを開き請求書と日報の転記作業。月末は深夜まで続くこともある
Story 02
現場の小さなもどかしさ
日報が「二度手間」になっている
現場で手書きした日報を、夜に帰ってからExcelに打ち直す。同じことを2回書いているのに、転記ミスが起きることもある。その確認にまた時間がかかって、本当に嫌になりますよね。
現場写真が「どこにあるか分からない」
報告書に使う写真を探すのに、何百枚ものカメラロールをスクロールする。「先週の火曜日に撮ったはずの外壁の写真」が見つからず、結局似た写真で代替することも。写真を撮るたびに不安になりませんか。
材料の発注漏れが怖い
現場で気づいた発注必要品をメモしても、事務所に戻るころには優先順位が変わっていて後回しに。翌朝「資材が足りない」と気づいて作業が止まる、あの焦りはなかなか忘れられないものです。
月末の請求書作りが憂鬱
バラバラに残った紙の日報と作業メモをかき集め、Excelに単価を入力して合計を確認して……。得意先ごとに書式が違うこともあって、月末の2〜3日は事務作業だけで終わってしまう。
報告書を作るたびに半日消える
写真を選んでWord貼り付け、コメントを書いて、先方の書式に合わせて整形して。丁寧に作るほど時間がかかり、「これは本当に自分の仕事なのか」と感じることも。
Story 03
現場ノートで、こう変わりました
この事例では、建設下請けを営む小規模業者の現場監督2名・一人親方3名を対象に、業務の流れをヒアリングしてからアプリをゼロから設計しました。 日報はスマホから入力でき、定型文の選択と写真の添付だけで5分以内に完結します。入力と同時に事務所の画面にも反映されるため、FAXや電話で状況を伝える手間がなくなりました。 現場写真は撮影時に現場名と日付が自動で紐づき、後から探す必要がありません。報告書を作るときは、必要な期間と現場を選ぶだけで、写真・工程の進捗・所見がまとまったPDFが自動で出来上がります。得意先に送る状態になるまでの時間が、以前の90分から10分以下になったとのことでした。 材料発注は品目ごとに状況を登録しておくと、未発注のものが一覧でわかります。発注漏れによる作業停止が、導入後3か月でゼロになっています。 月末の請求書は、日報に入力した工数データを引用して自動計算されます。得意先ごとの書式に合わせた出力にも対応しており、「月末2日がかり」だった作業が半日以下に収まるようになりました。
App Tour
画面でみる業務改善
Screen 01
日報入力画面(スマホ対応フォーム)
現場監督や一人親方が、作業の合間にスマホからそのまま日報を入力できます。よく使う作業内容は定型文として登録してあるので、選んでタップするだけで文章が完成します。写真もその場で添付でき、入力から事務所への共有まで5分以内に完結します。「今日も帰宅後にFAXで送り直す」という手間が、この画面ひとつでなくなりました。

Screen 02
現場写真管理画面
スマホで撮影した写真は、現場名と日付のタグを自動で付けて振り分けます。カメラロールの中から「あの写真どこだっけ」と探し回ることがなくなり、報告書に使いたい写真を一覧からチェックするだけで選択できます。複数の現場を掛け持ちしている場合でも、現場ごとに整理されているので混在しません。写真探しに費やしていた30分以上の時間が、大幅に短くなります。

Screen 03
工程表・進捗管理画面
工程ごとの予定日と実績日を並べて一目で確認できます。遅れが出ている工程には警告が表示されるので、元請けへの報告が後手に回ることを防ぎます。口頭での伝言や個別メモに頼っていた進捗確認が、この画面を開くだけで済むようになりました。複数の現場を抱える現場監督が、朝の状況把握に使うことを想定して設計しています。

Screen 04
報告書PDF自動生成プレビュー画面
日報に入力した作業内容と、チェックした現場写真、工程ごとの所見が自動でレイアウトされ、得意先に送れる状態のPDFが数十秒で出来上がります。報告書の体裁を整えるためにWordを開いて写真を貼り直す作業がなくなり、月20時間かかっていた報告書作成が3時間程度に縮まりました。得意先ごとにフォーマットを変えたい場合にも、設計段階で対応できます。

Screen 05
請求・経営サマリー画面
日報に入力した工数データが請求書の計算に自動で引用されます。月末にExcelを開いて工数を転記し直す作業がなくなり、入力ミスの確認作業も不要になります。現場ごとの売上・費用・利益率が月次で確認できるので、どの現場が利益を出しているかが数字で把握できます。経営者が月次の経営判断に使える数値が、現場の日報入力から自動的に揃う仕組みです。

Why custom development
kintone や Excel ではダメだったのか
kintone も Excel マクロも、それ自体は優れたツールです。ただし本事例では、日報入力・写真管理・工程進捗・材料発注・報告書生成・請求書作成という6つの業務を一画面でつなぐ必要があり、既存ツールの組み合わせでは運用が複雑化することが分かりました。そこで業務全体を一度整理し、ゼロから設計・開発しています。
日報入力や工程管理のフォーム化はkintoneでも実現できます。しかし本事例では、スマホで撮影した写真を現場名・日付で自動振り分けして報告書PDFに自動レイアウトする処理と、日報の工数データを請求書に自動引用する処理を1画面で完結させる要件があり、kintoneのカスタマイズ範囲を超えるか、複数アプリの組み合わせで現場担当者の操作が複雑になることが分かりました。
Excelマクロで請求書の自動計算や工程表の管理は可能です。ただし現場作業者がスマホから直接入力し、写真を添付し、その場でPDFを生成して得意先に送るという一連の流れをExcelで実現しようとすると、ファイル共有の煩雑さやスマホ操作の難しさが壁になります。屋外の現場で使うには操作性の設計からやり直す必要があると判断しました。
建設業向けのパッケージ製品はいくつか存在しますが、本事例のお客様は下請け業特有の「得意先ごとに異なる報告書フォーマット」や「一人親方との工数共有方法」など、自社固有の運用ルールがあり、パッケージの設計に業務を合わせることへの抵抗感が大きくありました。既存の運用を変えずにシステムを合わせるために、ゼロから設計しています。
About this case
この開発事例について
本ページは、合同会社カイゼンマニアが建設・建築下請け業のお客様向けにオーダーメイドで開発した業務管理アプリ「現場ノート」の紹介ページです。既製のパッケージとして販売しているものではなく、同名のソフトウェアを購入・ダウンロードいただくことはできません。同様の業務改善をご希望の場合は、貴社の業務内容をヒアリングしたうえでゼロから設計・開発いたします。まずは業務の現状をお聞かせください。なお、本ページに登場する組織名・人名・地名・各種専門用語の一部は、機密保持・プライバシー保護のため仮名に置き換えています。掲載しているアプリ画像も、紹介用にサンプル化・加工を加えたものです。
FAQ
開発のご依頼に関するよくあるご質問
Q.このアプリは購入したりダウンロードしたりできますか?
いいえ、購入・ダウンロードはできません。本ページは合同会社カイゼンマニアが過去にオーダーメイドで開発した事例の紹介です。同様の課題を解決するアプリは、貴社の業務内容をヒアリングしたうえで新規開発で承ります。まずはお気軽にご相談ください。
Q.開発費用と保守費用の目安を教えてください
業務範囲や機能の数によって変動しますが、過去の類似規模事例では初期開発50〜200万円・月額保守3〜10万円のレンジが多いです。機能を絞った小規模な構成では初期開発30〜80万円・月額保守2〜5万円に収まるケースもあります。初回ヒアリングで業務範囲を整理したうえで、個別にお伝えします。
Q.開発の期間はどれくらいかかりますか?
業務ヒアリング・要件整理に2〜4週間、設計・開発に2〜4か月程度を見ていただくことが多いです。機能の複雑度や改修の回数によって前後します。まず初回ヒアリングで業務の優先度を整理し、段階的にリリースする進め方も可能ですのでご相談ください。
Q.既存のシステムやツールと連携できますか?
現場で使われている既存ツールに合わせて設計します。Excel・freee・クラウド会計・LINEなど、お客様の現在の運用を把握したうえで、連携の可否と方法をヒアリング時にお伝えします。
Q.運用開始後の保守や改修は対応していますか?
月額の保守契約または個別改修依頼の両方に対応しています。業務の変化に合わせて機能を追加・変更することもできます。開発後も継続してご相談いただけます。
Q.一人親方や小規模事業者でも依頼できますか?
はい、規模の大小は問いません。本事例も一人親方を含む小規模な建設業のお客様からのご依頼です。業務の規模に合わせて機能を絞り、費用を抑えた構成で設計することもできます。まずは現在の業務の流れをお聞かせください。
貴社の現場にも、同じ改善を。
手書きの日報を転記し直す時間、報告書の写真を探し回る時間、月末の請求書入力ミスの確認作業。こうした手間は、業務に合わせて設計した仕組みで大きく減らせます。合同会社カイゼンマニアは業務ヒアリングから始め、貴社の現場に合わせてゼロから開発します。
本ページは過去の開発事例を紹介するものです。同名の製品やパッケージとして販売されているわけではありません。同様の業務改善は、貴社の業務に合わせて新規開発で承ります。本ページに登場する組織名・固有名詞の一部は機密保持・プライバシー保護のため仮名に置き換えており、掲載しているアプリ画像も紹介用にサンプル化・加工を加えたものです。



